こんにちは。

西宮・夙川にある「マンツーマンでお客様の髪のお悩みに真剣にお応えする」がコンセプトの

小さなプライベートサロン【Ricos】の佐久間 将でございます。

先日、自宅から本を持ってきました。

本って数多くなると運ぶときめっちゃ重たいですよね…。

でもお店に置くことでちょっとしたインテリアにもなるかなと思ったり、

実際にお客様が読んでみたい本があれば読んでいただいてもいいなと思ったり、

ひまな時間に普通に自分が読んだりもできるかなーって。

そんなことして誰得みたいな感じはありますが、今回はその中の一部をご紹介したいと思います。

本日も拙文をご高覧賜りましてありがとうございます。

それではどうぞ。

ビジュアル大事典 世界の国々

原著はドイツの出版社が出した書籍のようです。

それを日本語に全部訳したもの。なかなかの厚みです。

こういう世界の国々についてまとめるのがドイツ人は好きなのか…?

ベルテルスマンも確かドイツですよね。

事典の中身はこんな感じ。

 

 

まぁ本当に詳しく書かれてますよ。

もちろん国によって内容の濃さは全く違いますけどね。

大国ほど事細かに、小国はあっさりめ。これは仕方ないですね。

こういうのを小中学生の頃から家にあって読めてたらよかったなと、

この手の本が好きな自分は思うんです。

中学入ってからこういう地理系の分厚い本読みたくて図書館通いしてましたから。

興味ある子だったらきっと世界の国々への理解もより深まるでしょうね。

大人が読んでも興味深いものです。

ただ…今はそこまで必要ないのかもしれません。

こんな分厚くて重たい本買って読むよりウィキペディアのほうが手軽ですから。

誰かが勝手にイタズラ編集されちゃったり、執筆者の主観ばかりのこともありますが、

さすがにウィキペディアと言えども国々の情報はそこまでの嘘はないと思いますので…。

 

山口晃 大画面作品集

専門学校の頃に友達に教えてもらうまで自分は知らなかったのですが、

日本画と現代を、生命体と機械を、それぞれ絶妙に融合させる斬新な絵で有名な画家さんです。

そんで描き込みがめちゃくちゃ細かい。すごく自分好みの絵。

こんなような細かく描き込む絵って自分も描いてたこともあって大好きなんですよ。

もちろん山口先生のようなクオリティには程遠いですけども。

この本の表紙だけでも伝わりますよね。

 

 

好きこそものの上手なれを体現してる感があってこの人の作品は見てて楽しいです。

遊び心もありますし。じっくり見てると…くすっと笑えるものが混ざってたりします。

これはもう本当に見てくださいとしか言えないんですよ。

もっと詳しく知りたい方はぜひこちらをどうぞ。

 

キクカワ プロフェッショナルガイドシリーズ

ちょっと古い本です。出版時期は1995年前後。

出版しているのは菊川工業という正直聞いたことのない金属建材の会社

建設業界ではきっと有名なんでしょうね。今もご盛業のようです。いいですね。

昭和末期生まれの自分は1995年頃って小学生の頃だよなって認識はありますけど、

それをなんかめちゃくちゃ昔っていう感じでもないように思っちゃうんですよね。

でもよく考えたらもう30年近くも昔。30年前ってめちゃくちゃ過去ですよ。

自分の生まれた1985年の30年前なら1955年。昭和30年ですか。

30年あったらそりゃ社会は変わりますわ。

昔はGoogleもamazonも、スマホもAirPodsも、交通系ICも生体認証もなかったですからね。

それがなかったって今の若い子らに言ったらおじいちゃんを見る目で見られますよ。

我々世代から見た「昔は電子レンジなかった」「新幹線なかった」って言われるのと同じですよ。

それだけの時間の経過をそこまで昔に感じないなんて…ああ怖い。

さて。そんな約30年前の本がこちら。

 

 

建材メーカーが作った建築ガイドです。ご丁寧に観光情報も載せてあります。

読み物として建築家や紹介する都市に関係する人物の寄稿文も載っているのですが…

その人物ってのが伊東豊雄だったり槇文彦だったり。

どんだけの大物に書かせてんだよ。すげえな。

もちろん紹介する都市の建築の数々も網羅されています。

 

 

しっぽまであんこぎっしりレベルの内容の濃さだけど書籍として見たら1冊自体は薄め。

全ページフルカラーなのにお値段も500円とお手頃価格。

これね、たぶん現代で言うところの同人誌ですよ。

ビッグサイトで買うような…いわゆる趣味全開の薄い本。

出版事業は菊川工業の本業じゃないだろうに制作のクオリティすごくないですかね。

今これだけの本この値段で買えます?

たぶん買えないと思うんですよ。菊川さん本当にあの値段でよかったんですか?

実際に欲しい人けっこういるんでしょうね。

amazonで調べたら全部中古しかないですけどだいたい2000円以上で売られてましたから。

…売りませんからね。もちろん盗むのもダメですよ。

うちの店ちゃんと防犯カメラついてますし音声も拾いますからね。

よい子の皆さんは盗もうとか考えるのマジでやめてね。

 

九龍城探訪

自分は電車とお絵描きが好きな子供でした。

原点は全てそこです。本当にそこから全てが始まっています。

その後の興味の流れをフローチャート的な感じで説明しようと思いましたが、

手書きだと汚くなってしまうのでやめました。ざっくりと流れだけ追います。

 

電車 → シムシティ → 世界の国々 → 建築

 

ここに載らない脇道にそれた部分もたくさんあるのですが、そこは省きました。

このうち、シムシティと世界の国々の間あたり…小学校5年ぐらいでしたかね。

確かあの頃ちょうど香港がイギリスから中国に返還されたんですよ。

そのときに見た香港がすごくて。

狭い土地にぎっちぎちに建て込んだ高層ビル、道路に突き出す看板、ギラギラの夜景…

「世界にはこんなところがあるのか」という驚き…というよりも衝撃ですよね。

今後また改めて書きますけど、そんな感じで見ただけで衝撃を受けた町がいくつかあります。

その香港の中でもさらなる衝撃的な存在が九龍城でした。

日本人ならダンボールとビニールシートで造るホームレス住居をコンクリで建てました、みたいな。

建築基準や構造計算は無視、高く建てればお互いに倒れて寄りかかって倒壊しないという謎の自信。

そんなアバウトなセルフ高層ビルを東京ドームより狭い土地にみっちりと建てる。

そこに6万人の住民と零細規模の町工場、商店、売春宿、麻薬の密売、病院、幼稚園まで何でもあり。

まさしく世界有数のカオスな違法建築であり唯一無二の高層スラム街。

子供の頃はそんな詳しいことはわかんなかったけど、見ただけですごいなと魅かれた建物です。

それがこちら。

 

 

九龍城が好きって人けっこう多いと思うんですよね。

もうなくなっちゃったけどウェアハウス川崎の九龍城の再現ぶりが尋常じゃないと噂でしたし、

プレステのゲームでクーロンズゲートってありましたよね。怪しい奴と風水で戦うみたいな。

残念ながら実物の九龍城は1990年代初頭に取り壊されてしまいました。

ですがこの本には貴重な写真だけでなく、数多くの住民へのインタビューが載っています。

 

 

これを読んだら九龍城はヴァーチャルな存在ではなくなります。

読んでみたら…あなたも魅力を感じるかもしれませんよ。絶対住みたくないけど。

 

TOTO出版の建築案内シリーズ

TOTOです。

便器の。お風呂の。そっち方面では最大手の誰もが知る企業様。

本業だけでなく文化的な事業もされています。

主に建築などを取り扱う出版社を持ってるんですね。それがTOTO出版。

豊富なカラー写真と詳細な説明。ずっと見ていられます。

初めてこのシリーズに手を出したのは高校2年の頃でしょうか。

親の店(美容室)に行く途中、東戸塚の有隣堂でヨーロッパ建築案内Vol.2を買ったんです。

何気なく手に取っただけでしたが、その場でじっくり立ち読みしてしまい即決で購入。

こういう本は学生には決して安くありませんでした。

でも買い揃えました。欲しかったので。

このシリーズが取り扱う国は世界の多岐にわたります。

 

ヨーロッパ建築案内(全3巻)

 

アメリカ建築案内(全2巻)

 

インド建築案内、ロシア建築案内、中国歴史建築案内

 

こんな具合です。まあまあのボリュームですよ。本自体も重たいですよ。

でも買ってよかったです。自分が建築好きになった直接の原因はこれですから。

 

プラド美術館ガイドブック

以前に新婚旅行でスペインに行ったということを記事にしました。

そのとき2番目に滞在したのがマドリード。スペインの首都ですね。

イベリア半島の中央部、海から遠い高原の町。

寒かったです。地中海沿岸の暖かいバルセロナから急に冬の寒さ。

ここで年を越しました。

当初マドリードにはそんなに滞在するつもりはなかったのですが、なにせお正月です。

元日は鉄道の本数が減るんだか何だからしく…移動に困るのも嫌だなと思ったので、

ゆったり2泊3日でもいいかなということになりまして。

そうは言うものの何もしないで過ごすわけにもいかないのでどこか行けたらなと思っていたところ、

正月早々プラド美術館開いてるらしかったんですよね。

なので行ってきました。寒い中長い列に並んで。

結論から言いますと大変に素晴らしかったです。

美術の資料集などに載るような名画の数々。とても1日では見終われませんでした。

そんなプラド美術館のミュージアムショップで買ってきた日本語版ガイド。

 

 

貴重な名画を詳しい解説とともに楽しめます。

買っといてよかったわこの本。

 

旅する21世紀ブック 望遠郷シリーズ

Ricosのイメージをスペインっぽくした理由

  突然ですが、当店のイメージは【アンダルシアの路地裏】です。 アンダルシア…スペインの南のほうですね。 なんでそんなイメージのお店にしようと思ったのかをご説明い…

先日、上掲の記事で中学生のときに同朋舎出版の旅行ガイドにハマっていた話をしました。

それがこれです。

確かこの本との出会いは横須賀市の中央図書館。

通ってた中学校でも似たような旅行ガイドあったけど、あれも同朋舎出版だったな。

もちろん図書館の蔵書なので期限が来たら返却しないといけないのは当然なのですが、

このシリーズすごく気に入って何度も借りてましたね。

それが大人になって池袋のジュンク堂書店行ったら何冊かあったんですよ。

ね。見つけたら買っちゃいますよね。

 

 

本当はこのシリーズの…モロッコとプラハも欲しかったけど、本屋になかったのは残念。

見てもらうと伝わるかと思いますが…我々の思う旅行ガイドの範疇を超えています。

これ見たら…るるぶとか地球の歩き方が何としょぼくて薄っぺらく感じるか。

もちろん観光にはレストランやショッピング、ホテルの情報も大事ですよ。

大事ですけど日本の旅行ガイドってそっちに偏重しすぎてませんかね。

旅行先の文化を知るとか、歴史を知るとか。そういう面が弱いと思うんですよ。

それは日本人観光客がそんなことを求めていないことの証明みたいなもんでしょうけど…。

英語圏だと有名な旅行ガイドに Lonely Planet シリーズありますよね。

あれ文字ばっかだし分厚いし読みにくくないですか?

この同朋舎出版(っていうより版元のガリマール社)はそれを絵や写真にしてくれてます。

現地に行かなくとも目で見て楽しめる旅行ガイド。

こういうのお好きな方にはきっと面白いですよ。

 

他にもいろいろな本がございます。

ご来店の際に気になるものがありましたらぜひ読んでみてくださいね。