こんにちは。

西宮・夙川にある「マンツーマンでお客様の髪のお悩みに真剣にお応えする」がコンセプトの

小さなプライベートサロン【Ricos】の佐久間 将でございます。

プロフィールにもあります通り、自分は関東の生まれです。

生まれも育ちも神奈川県横須賀市。生まれてから32年ずっと横須賀市民でした。

関西に引っ越してきて6年近く。引っ越してきて以来尼崎市に住んでいます。

「えっ、なんで?」って思うようなこともしばしばあるんですよね。

「それ尼崎に住んでるからやろ」って言いたくなるかと思いますが、そうじゃないんです。

これまで働いた街は梅田、天王寺、阪急塚口、そして今は夙川。

今日お話することは尼崎に限ったものではないと思うんですよ。

尼崎に限っての話ならもっとヤバいエピソードいろいろありますから。

今回はそんな「どうして関西人は…」って思ったことのご紹介になります。

関西の皆様、ディスってるわけじゃないから怒らないでね。

本日も拙文をご高覧賜りましてありがとうございます。

それではどうぞ。

 

関西人は雨でも自転車に乗る

 

関東人が思う最初の違和感は絶対これだと思うんですよ。

関西人はなんでそんなにチャリに乗るのか。

確かに関東の都市に比べて関西は地形的に真っ平に近いんです。

東京も横浜も地図で見るだけじゃわかんないけど意外なほど急坂が多い。

それだけ東京には坂が多いから『全力坂』って番組も成立するんですよね。

木村拓哉をして「女の子が坂道走ってハァハァ言ってるのを見るだけの変態深夜番組」と、

そこまで言わしめるテレビ朝日の深夜番組です。関西じゃオンエアされてなかったのかな。

それを調べようと思って検索したら…まだこの番組やってたのかよ!

そしてやっぱり関西ではオンエアされていないという…ね。

自分の大好きな『タモリ倶楽部』も数か月遅れの放映だし。

タモリ倶楽部観れないのが関西に住んでからの不満ですね。

ほぼ全くテレビ観ない自分が観る本当に数少ないテレビ番組なのになー。

 

えーと、話がそれました。

日本で最もチャリに乗るのは尼崎・伊丹・西宮の住民という話もあるぐらいですし、

話聞いてたらみなさんけっこうな距離をチャリ移動するんですよ。

これは西宮の方もそうだと思うんです。

実際に当店にも西宮北口あたりから自転車で来られるお客様も多数おります。

当店の入居する建物には駐輪スペースもございますので、自転車でのご来店も大歓迎でございます。

で、妻に話を聞くと学生の頃はチャリで梅田行ったなどという正気の沙汰とは思えない話もあり、

他にもなんでダイヤモンドシティ(現イオンモール伊丹)までチャリで行くんだとか、

なんかもう妻に限らずいろんな話を聞くのですが…まぁそれはいいですよ。

どうにも理解できないのは雨の日にまでなんでチャリなのかってことです。

関西の方も一度関東行ったらわかりますよ。

駅前の駐輪場、雨の日チャリ全然停まってないですから。

雨降ったらおとなしく歩くかバス乗るかして駅まで行きますよ。

関西だと雨の日でも駐輪場にまあまあチャリあるじゃないですか。

未だに全然理解できないんです。

わざわざレインコート着て市指定のゴミ袋で荷物包んでまで雨の日にチャリに乗りたいですか?

しかも何ですかあれ、傘さすやつ…『さすべえ』って言うんですか?

愛知県の会社が作って全国で売り出して関西だけでヒットした商品。

普通に考えて雨の日にチャリ乗るの危ないですよ。

なので自分は乗りません。雨降ったら歩くかバス移動ですね。

ちなみに雨降ったときの車の快適さは最高です。マジで車には勝てないわ。

 

関西人は満員電車の乗り方を知らない

 

人口4000万を数える世界一の巨大都市圏・東京。

この首都圏ネットワークを支えるものすごい数の路線と通勤電車。

多くのお客様の話を聞いた上で言うと、関東と関西では平均通勤時間が倍違います。

関西は30分、関東は1時間の人が最も多いと思います。

確か統計でもそういうデータ出てたんじゃないかな。

ちなみにこれは新幹線の車窓から見た景色とか人口統計で個人的に判断したのですが、

東京首都圏・京阪神・中京圏の規模ってそれぞれ4:2:1だろうなと思っています。

各都市圏の比較はだいたいのものがこの比率で説明つくんじゃないかなと。

で、もちろんほとんどの人にとって通勤時間の大半は電車で過ごしているはず。

その時間がそのままその人の電車移動に耐えられる時間であることも多いのではないでしょうか。

大阪~京都、大阪~神戸ってそれぞれ30分ぐらいじゃないですか。

だから関東人からしたら「近くていいよね」ってなるんですけど、

関西の人ってその距離でも遠いって言いますよね。大阪の人からしたら京都も神戸も遠い。

このへんにいたら大阪も神戸も行きやすくていいって言うけど京都は遠いってみんな言う。

なんでなんでしょうね。あんなにすぐ行けるのに。

うちの妻からしたら阪急の(普通電車で)7駅先はもう遠いって感覚のようです。

7駅って…地元でしか通じない例えですけど京急なら横須賀中央~金沢文庫ですよ。

15分かそこらでしょ。すぐそこじゃん。

関東の郊外民ならだいたい東京の…山手線の内側に行くまで1時間以上かかること多いですよ。

このへんのズレはたぶん埋まらないんでしょうね。

 

で。

人口も首都圏のおよそ半分の京阪神。

もちろん我々関東人も好き好んで満員電車乗ってるわけじゃないですよ。

ですけど関西の満員電車は満員電車じゃない。空いてます。

ラッシュ時の御堂筋線だろうが大阪環状線だろうが余裕です。

関西の満員電車なんてあれもっと奥まで詰めたらあと40人ぐらい乗れますよ。

ドア付近に固まって奥の方とかけっこうスカスカじゃないですか。

詰めろよって思うんですよね。全然動かないから。

乗る人いるのに詰めないから手を使わずにお尻とか荷物で乗客を押して奥に押しやるんですけど、

ときどき「えっ、何?」みたいな嫌そうな顔でこっち見られますからね。

何じゃねえよさっさと詰めろ乗れねえだろ、おい。

こう言うとすごく短気な人に思われるかもしれません。

でも関東人は経験で学習しています。ドアが開くと大量に人が乗ってくることを。

どうせ奥に押し込まれるのです。その前にしぶしぶでも自発的に奥に詰めます。

みんな仕事に行かないといけない。みんな家に帰りたい。

この思いは乗客全員共通です。だからみんなで少しでも詰めて少しでも多くの人が乗る。

地方出身者がよく「関東の人はなんで走ってまで混んだ電車に乗るのか」って言いますよね。

「次の電車待てばいいじゃん」って。待って空いてる電車乗ったらいいと。

待ったところで来る電車みんな混んでるんですよ。

だったら今来た電車乗って行くのがいちばん早く着く。

これだけ詰め込まれて乗るから降りるときも大変なのは事実です。

奥の方から出るの確かにめっちゃ大変。でもみんな慣れてます。

慣れてるからドア付近の乗客は一旦外に出てドアの横で降りる人が出るのを待ちます。

奥の人が「降りまーす」って言っても言わなくても、出ようとしてる人いたら身を引きますよ。

大したスペースじゃないかもしれませんけど、少しでも小さくなって通り道作りますよね。

これやらないんですよ、関西の人。

ドア近くにいてもホームに降りないし、奥から降りようとしてる人に道を開けない。

どいてやれよ。そういうちょっとしたお互い様の気遣いで乗降時間変わるんだよ。

関西人も人生に一度は東京近郊のベッドタウンに1ヶ月住んで通勤してみたほうがいい。

乗り方慣れるから。そうやって関東人は通勤でも社畜として調教されるんです。

 

関西人は金に細かい

 

関東人が関西人に勝手に抱いているイメージってありますよね。

「面白いこと言う」「おせっかい」「ドケチ」「金に汚い」

ポジティブなものもネガティブなものもありますけど、だいたいこのへんかと。

そういうこと勝手にイメージして見てくる関東人のこと関西人は嫌いですよね。わかります。

でもやっぱり関西人にはカネにまつわる話のイメージとお笑いがすごくついて回ります。

「もうかりまっか?」「ぼちぼちでんな」のステレオタイプなイメージですよ。

逆に関西人も標準語気持ち悪いとか言う人いますよね。

で、関東人として言わせてもらうと、金に汚いは明確に間違いですし関西人に失礼です。

金に汚いんじゃないんです。関西人は金に細かいんです。

判断基準が損得勘定なんですよ。損か得かにものすごーーーーーーーく敏感。

じゃなきゃあんなに金券ショップだらけにならないですから。

あんなに金券ショップないもん、関東。

3ビルの地下とか三宮なんかやべえだろ。金券ショップあんなたくさんいらねえよ。

だから利用する回数もみなさん本当によく使いますよね。

ちょっとした電車移動のときも金券ショップで安い切符買って乗ったりしますよね。

これが大阪~奈良とかで、切符の値段も半額になるんだったらわかりますよ。

そうじゃなくて電車乗るのに正規運賃と10円か20円しか違わない切符買いますか?

…買うんですよね、関西の人。

これたぶん関東人ほぼ全員理解できないです。

理解できないの自分だけじゃないって確実に言えます。そんなこと誰もやってるの見たことない。

ちなみに関東だと切符買うより交通系ICで電車乗った方が安くなります。

それこそ十数円の差でしょうけどSUICAとかPASMOのほうが切符買うより安い。

関西来て驚いたのはそこです。どっちで乗っても運賃同じですよね。 

損得勘定で言えば前にも記事で少し触れましたけどね…リタッチより全体染め選ぶ人の話。

 

カラーや縮毛矯正の『リタッチ』と『全体』はどっちがいいか、の話

  薬剤を使うメニューでハケを使って塗布するメニューありますよね。 カラーと縮毛矯正です。 パーマは主にスポイト使って塗布するので全体についちゃうのは致し方ないの…

 

少しでも損をしたくないという点は強迫観念に近いものを感じます。

だから関東人からしたら関西人は金の話にデリカシーがないようにも感じます。

何だそれ、って思いましたよね。失礼でしょって。

でも実際にそうですよ。

誰か友達とか知り合いと会って、服とかアクセサリーとかバッグとか見て言いませんか?

 

「なーなー、これなんぼやった思う?」

「ええやん!それなんぼやったん?」

 

 

関東人は相手の持ち物の値段を聞くことはまずありません。

こないだ服買ったとか、何か新しい服着てるのに気付いたとかでもそんなこと言えません。

「わー、いいじゃん!かわいー」ぐらいで終わりですよ。

関西人は相手の持ち物の値段聞いてその人がどれだけお得にゲットしたか知りたいんでしょうね。

で、自分もそういうお得なお買い物をして今度は「ええやん!」って言われたいっていう。

そういう心情なんだろうなって推測してます。

 

あとあれです、メイクめっちゃしっかりの人。

最近あんまり見かけませんけど昔はよく大阪にいました。

妻と結婚する前…まだ付き合い始めの頃に指輪を買おうとお店に行ったときの話ですけども、

そこの店のスタッフがめっちゃばっちりメイクだったわけです。

仕事だからでしょうけど、あまりにもしっかりしててファンデどんだけ厚塗りしたんだっていうね。

もうしっかり塗り込められて質感が陶器ですよ。

自分が中島誠之助だったら「いやぁ、いい仕事してますねぇ~」って言っちゃうぐらいの。

それでは今日のメイク、オープン・ザ・プライス!ですわ。

こういう女の子とかお姉さんよくそのへんにいたんですよ。

だから「何であんなに焼き物みたいなメイクになるのか」って妻に聞いたんです。

そしたら「メイクするんやったら目立たな損やからちゃう?」って。

これ同じことをお客様にも以前そんな人がいたっていう話をしたら同じ答えが返ってきました。

メイクまで損得勘定かよ。

そこまで細かく金にこだわるから、おそらく関東人より関西人は蓄財が上手です。

関東人なら「まぁいいや」で済ましちゃうところを「まぁいいや」で済まさない。

きっちりしてる結果としてお金が貯まるんでしょうね。

もちろん物価の差とかもあるとは思いますけど、このへんの差は明らかですね。

 

そのせいでしょうか、関西って関東より貧富の差が目に見えてはっきりしてるように感じます。

なんとなく関東って均質な社会に見えます。

公立の学校でしたけど友達の家遊びに行ってそこまで際立った貧乏な子いなかったですし。

実際に街並みもなんとなくどこも同じような家。同じようなマンション。

関西来てすごいなって思いましたよ。

夙川とか○○園、芦屋みたいなえげつない大豪邸やお屋敷、立派な戸建てがある一方で、

今でもちょっと裏の方とか尼崎あたり行ったら関東じゃ見かけない長屋とか文化住宅でいっぱい。

下が砂利道で引き戸とか、赤茶けたさっびさびの外階段と通路に置かれた洗濯機。

ボロアパートのことを文化住宅って言う呼び名も関東では聞いたことないです。

さすがにこの30年の間に横須賀からでもそんな住宅消えましたわ。

あんなん昭和ですよ。今もう令和なのに。

こっち引っ越してきてから今まで阪神電車乗って毎年西宮神社行ってたんですけどね、

阪神電車って高架線走るじゃないですか。だから街並みがよく見える。

尼崎の阪神沿線って街が全部茶色いんです。

これが武庫川越えて西宮市に入ると街が白かったり肌色になる。

露骨すぎるんですよ。

シムシティってゲームやってると地価低いところに建つ低所得の住宅が黒とか茶色くて、

地価の高いエリアに建つ住宅が白っぽいんですけど…リアルにそれなんですよね。

あー、シムシティは正しかったんだと。

貧民の家が茶色くて金持ちの家が白いのはグローバルスタンダードなんだなと、

阪神電車乗って車窓を見ながら思いましたよ。

夙川の街もなんとなく全体的に白っぽいですし、店から見える苦楽園や芦屋方面の家も白い。

そんな高級住宅街の一角に関東人が美容室を構えさせていただきました。

この記事の異論反論ありましたらぜひぜひご来店の際にお聞かせくださると幸いです。

多くの皆様から新しいお話が聞けるのを楽しみにしています。