こんにちは。

西宮・夙川にある「マンツーマンでお客様の髪のお悩みに真剣にお応えする」がコンセプトの

小さなプライベートサロン【Ricos】の佐久間 将でございます。

当店ではお客様にお出しする雑誌を電子書籍(dマガジン)にしております。

そういうサロンさん最近すごく増えましたよね。

雑誌が電子書籍という美容室はもはや決して珍しくない時代。

これだけ広まっているのには、もちろんそれだけの理由があるからです。

お客様の側にも、美容室の側にも。

これは当店に限らず他のサロンさんでもだいたい同じ理由だろうと思うのですが、

今回はそのことについてのお話です。

本日も拙文をご高覧賜りましてありがとうございます。

それではどうぞ。

お客様の利点1:読みたい雑誌がだいたい読める

 

おそらくお客様サイドにとって最大のメリットはこれですよね。

もう…これは美容室あるあるだと思うんですけど、スタッフが持ってきた雑誌が自分に合ってない。

お客様が「このスタッフは私のことをわかってくれてないんじゃないか」って感じてしまうような、

そういう原因になってしまっていることがわりとよくあるんだろうなと思います。

 

2パターンあるんですよ。そうなっちゃう理由。

ひとつはシンプルに雑誌を他のお客様に既にお出ししてて、ちょうどいい雑誌がない場合。

雑誌の数にも限りがありますので…これは媒体が紙であれば致し方のないものです。

もうひとつはスタッフ側がお客様の好みをわかってない。

ご来店時の服装の感じとか、年齢とか、そういうところで我々はお客様をざっくり判断しています。

「この人こういうのが好きそうだな」みたいな。それを汲んであげられてない場合ですね。

それが担当の美容師だったり、レセプションの女性スタッフがそうだったりするんですけども、

どちらにせよ自分が好ましいと思う雑誌が来なかったら残念だなって思っちゃいますよね。

自分自身も他の美容室に行くことあるんでそういう気持ちになることあるんです。

 

あのー…自分がね、こういった見た目をしているもんですからね。

出される雑誌が『LEON』だったりすることが頻繁にあるわけですよ。

あるいは男ならスポーツ好きだろみたいな感じで『number』がよくご用意されていたりとかね。

別にモテるちょいワルオヤジになりたいわけでもなければサッカー大好きっ子でもないわけでね、

「ちげーんだよ、俺が読みてえのは『鉄道ファン』週刊東洋経済の鉄道特集だよわかってねえな」

みたいな気持ちを心の奥底にもやっと溜め込んだりしてるわけですよ。

そんなもんわかってもらえるわけないのはもちろん重々承知の上ですけども。

どちらも美容室に置いてある雑誌では絶対にないので…そのへんが出てこないのはわかってます。

でもなんていうかね、美容室にもある可能性の高い雑誌で言うならですよ、

建築好きとしては『Casa BRUTUS』とか、あるいは普通に『オレンジページ』とかね、

そういうものを読みたかったりするのにLEONとnumberが置かれていたりする。残念です。

 

 

でもここまでに挙げた自分の読みたい…鉄道ファン、週刊東洋経済、Casa BRUTUS、オレンジページ。

これ全部当店では読めます。dマガジンにそのへん全部入ってるんですよね。

dマガジンでは1200誌以上読めるようです。

これならお客様がご自身で読みたいものを自由にお読みいただけますね。

他のお客様と読みたい雑誌がかぶったところで何も問題は生じないですし。

自分の好みのファッション誌を見ることももちろんできますし、女性週刊誌もお読みいただける。

昔勤めてた職場では「女性週刊誌ないですか?」ってお客様に言われることもけっこうありました。

『女性セブン』とか『週刊女性』みたいな、ああいう雑誌ですね。

編集部の方々には申し訳ないのですが、最近の美容室は女性週刊誌を置きたがらない傾向にあります。

なんていうか…一気に『町のパーマ屋さん』感が出てしまうような…。

おしゃれな美容室には望ましくないものと認識されているように個人的には思うんですよ。

置きたいのはファッション誌はもちろん、あとはアート系やらタウン誌的なものですね。

関東なら『OZ magazine』ですし、関西なら『SAVVY』『Meets』とか、そういう雑誌。

でもその一方で女性週刊誌を読みたいお客様もおられる。

おしゃれ雑誌だけ置くってのは雰囲気作りっていう建前を掲げた美容室側のエゴな気もしますけど、

電子書籍ならそのあたりもまるっと解決してくれます。どちらも両立できる。

美容室的には大変助かっています。ありがとうございます。

 

お客様の利点2:軽い

 

雑誌って意外と重たいんですよね。

当店にはありませんけど週刊の漫画とか…ジャンプ的なやつとか。

ファッション誌も分厚くなるとけっこう重たく感じたりするのですが、

女性誌で重たいものの代表は『家庭画報』ですよ。

主な読み手のターゲットが中高年女性ということもあって、

そういった皆様にお優しい作りになってますよね。家庭画報って。

文字が小さいと読みにくいお年頃の方のために字は大きくしてあったりとか。

そもそも文字ばっかりだと疲れちゃうからきれいな写真でいっぱいだったりとか。

家庭画報の写真ってどれもめちゃくちゃきれいなんですよ。

正直文字なんかどうでもよくて、写真見てるだけでもいい雑誌になってるように感じます。

なので…雑誌的にはその結果としてページ数が増えて重たくなってしまう。

「あれ読んでると腕が疲れるのよ、何かクッションない?」って聞いてくるおばあちゃん多数。

これまでの職場にもおられました。

それもタブレット1台分の重さしかないので重量的にも楽になります。

読めない小さな字は拡大すれば読めますし。

長い時間読んでてもそれほど苦痛にはならない…はずです。目は別として。

 

美容室の利点1:掃除が楽

 

これね。完全にこっち側の都合なんですけども。

美容室に置いてある雑誌って営業が終わった後に全部挟まってる毛を取るんですよ。

だいたいどこの店もやってます。

掃除当番の表にも『雑誌の毛取り』って項目あるはずですし。

実際これまでの職場のほとんどにありました。

雑誌をね、こう…全部パラパラっとページをめくって挟まってる毛を取っていく。

お客様が読むときに毛の束が挟まってたらいい気がしないですからね。

なので1本残らずというわけにはいきませんけど、ほとんど全て取り除いてます。

 

…くっそめんどくさいんですよね。

毎日やるんですよ、これ。

毎日やったところで毎日挟まるんですよ。

しかも午前中のお客様はそれでいいですけど、午後のお客様にお出しするときにはもう毛がある。

意味あんのかこれ。何のための作業だよ。

という美容師が抱えるお悩みはこれで解消します。

お客様がお帰りになるごとにさっと拭けば終了。

何でもっと早くにこういうことをしなかったのか。楽なのに。

タブレット買う金がもったいない、雑誌あるからそれでいいだろみたいな考えですかね。

美容師はバカタレばっかりなのでね。

それはもちろん自分含めて。いないもん、美容師で普通の人って。

なんにせよタブレットにして電子書籍化したほうがお客様にとっても衛生的です。

公衆衛生に対する意識が高まった今の時代には、そうしたほうがお互いにとっていいと思います。

 

美容室の利点2:安い

美容師はバカタレばかりと上述しました。

そうあってはならない…いや、自分も既にそうなのかもという自戒を込めての話なのですが、

長く続けてるとだんだんと固定観念が強くなって新しいものを試さなくなるんですよね。

試さなくなるならまだしも、知ろうともしない。

まあね、人間は36歳を過ぎると新しい知識を受け付けなくなるっていう話もありますからね。

もったいないことです。何かしらいいものが見つかるかもしれないのに。

めんどくさいのか、惰性に流されてるのか。

美容師って技術や薬剤に関しては向上心があって最新のものを取り入れようとするのに、

それ以外に関してはなんとなく今のままでいいじゃんっていう考えになりがちなものです。

「電子書籍?なんかめんどくさそう」
「そもそもタブレットを何台か買う金だってかかるじゃん」

みたいなことを言って導入を渋るわけです。今回の話で言えば。

 

 

タブレットそのものの代金は抜きにして。

dマガジン自体は月額440円なんですよ。税込で。

ちなみにこれは個人版の話で、法人版は最安550円からですね。それでも安いぞ。

女性ファッション誌1冊より全然安い金額で1200冊の雑誌が読める。

女性ファッション誌だとなんかよくわからん付録ついて1000円ぐらいするじゃないですか。

雑誌読むっていうより付録を買ってる感覚ですよね、もう。

…いらねえっての。

紙の雑誌を買うともれなく毎月バックルームに付録がじゃんじゃん溢れかえるわけですよ。

そんでスタッフどうしで「どれかいるのあるー?」みたいな話になって。

てきとーに物色して欲しいやつは持って帰る。あとは捨てる。

たまにお客様に「これの付録ありませんか?」とか言われたりもしますけれども、

それは笑顔で「お客様にはお渡ししてないんですよー」ってやんわりと断っています。

特定のお客様にだけそういうことをするわけにもいきませんし、

他にも欲しいって思う人もいるかもしれないですからね。

あげたことを他の誰かが知ったら「私も欲しかったんだけど」みたいなことにもなりますし。

笑顔でやんわり断っても内心は「乞食は黙れ」という思いを美容師はだいたいみんな持っています。

もちろんお客様みなさんにそんなことは思ったりしませんよ。念のため。

買うべきものを買わずに他の誰かからタダで欲しがる層なんてだいたい決まってますからね。

欲しかったら美容室で貰おうとしないでみなさんご自身で買いましょうねー。

 

『いいもの安くて当たり前』は当たり前じゃないんだよ

  円安、ロシアによるウクライナ侵攻、エネルギー価格の上昇… 昨今はいろいろな理由でいろいろなものが値上がりしていますね。 特に贅沢をしているわけでもないのに生活…

 

というわけでいらない付録もついて来ないし、1200冊読めるのにわずか550円のdマガジン。

バウチャーコード形式なので台数増やすなら使用端末分のコードを発行するだけ。

タブレット5台使っても月額2750円。

いろんな雑誌を毎月買うより全然安上がり。

町の本屋さんには申し訳ありませんけれどもおすすめです。

 

でも紙の書籍もいいんですよね

こういう具合にさんざん電子書籍のメリットをここまで書いてまいりました。

でも自分は紙の雑誌や本が大好きです。

紙で読む味わい深さや、書籍として手元に置いておきたいみたいなものってありますよね。

これは自分が高校生ぐらいからずっとやっちゃうことなんですけれども、

昔からよく学校帰りとかに本屋に行くことが多かったんです。

そんで自分の興味ある本やら雑誌やらを手に取って、その場で立ち読みをする。

で、気になった本はわりと読んじゃうんですよ。そこで全部。

 

 

こういった話は国語の授業でちょろっとやったと思うんですけども、

作者の本当に言いたいことがタイトルになっているわけです。

タイトルであればあるほど内容の要約なんですよね。

なのでタイトル→目次→見出しの順に書き方が細かく詳しくなっていくので、

その順番で読んでいけば全部読まなくてもだいたいのことはわかってしまう。

本文なんてのは役割としては見出しの解説ですからね。

まぁ…こんなこと言ってたら著者からお叱りを受けますけども…。

それに著者の言いたいことのまとめってだいたいはあとがきに書いてあるもんでね。

内容を把握するっていう点では本ってそのへんまで読めば十分なんですよ。

タイトルと目次とあとがきさえ読めば内容ってのはだいたいわかる。

でも全部読みたくなってしまう気にさせる本にも出合ってしまうわけで、

そういうのを本屋で立ったまま熟読しちゃうんです。場合によっては何時間も。

だからもうそこでその本は買わなくても読んじゃってるんですよね。

でもそれを「これはいい本だった」と思ってレジに持って行く。

買うんですよ。ほぼ全部読んじゃってるのに。

で、買ったら家に持って帰ってもそれ以降ほぼ読まない。

だってもう読んじゃったもん。本屋で。

ただ、それを買うってことには自分なりに意義があると感じているんですよ。

これはよかったって思えた本だからこそ絶対に手元に置いておきたいっていう思いもあり、

ほぼ読まないけど何かしらをきっかけに「そういえばこの話は前に買った本に書いてたな」って、

思い出したときにすぐに手に取れる。そういうメリットもあるんですよね。

それを探すのってkindleみたいな電子書籍で探すよりも、

紙でページをめくる感覚のほうが記憶に長く残るような気がしています。

「この本の確かこのへんのページに…あー、あったあった」みたいな。

アナログだからこその強みとか味わい深さはデジタル全盛だからこそ際立つもの。

だから敢えて紙のまま、書籍として持っておくことに価値が生まれると思うんですよね。

それを並べておくだけでも十分にそれ自体がインテリアとかオブジェ的な扱いにもできますし。

当店に置いてある本も実際読む以外にそういった扱いを兼ねています。

置いてある本についてはこちらの記事で詳しく書いてあります。

 

【趣味全開】お店に本を置いたら建築と美術系ばっかりになったよ

  先日、自宅から本を持ってきました。 本って数多くなると運ぶときめっちゃ重たいですよね…。 でもお店に置くことでちょっとしたインテリアにもなるかなと思ったり、 実…

 

当店の紙媒体の書籍は全て自分個人の私物です。

それを家から持ってきて並べてあります。

お客様でも気になる本がありましたらぜひお声掛けくださいませ。

実際にお手に取ってお読みいただけます。

まぁ…ここに本を並べたのは目隠しのためなんですけどね。

この裏にバリカンとか置いてるのを見栄えよくするために本で隠してるっていうね。

 

ちなみにRicosでは電子書籍以外もご利用いただけます

当店のタブレットには電子書籍としてdマガジンがインストールされています。

ですがタブレットは電子書籍専用ではありません。

もちろん他の用途にもお使いいただけます。

特に美容室というのは滞在時間も長めですし、メニューによっては薬剤の放置時間もある。

わりと長めに座っていることも多いかと思いますので、雑誌以外もあるとうれしいですよね。

なのでNetflixをご用意しております。

これなら施術時間に映画1本観れたりもしますし。

 

 

スマホと同じでYouTubeもご利用いただけますので、お子様と一緒のご来店でもご活用いただけます。

うちの子とかほっといたら無限にサンサンキッズTV観てますからね。

あれね…お客様のお子様もけっこう観ていらっしゃるところが多いそうです。

お子様の待ち時間も退屈せずにお過ごしいただけるかと思いますので、

ご一緒にご来店の際はどうぞあわせてご利用くださいませ。

自分も新しいものを拒むバカタレにならないようにあとでサンサンキッズ公式サイトでも見てですね、

社会の最先端であられる世の中のちびっこたちに追い付いていこうと思います。

キャラはかわいいけども『いいね』押させようとする手口これほんまバチクソえげつないなー的な、

「ちびっこら相手にこれ容赦ないわがっぽりいいね稼いどるやん」みたいな曇った視点はですね、

とりあえず一旦しまっておいてピュアな心で観ないといけませんね。うん。