こんにちは。

西宮・夙川にある「マンツーマンでお客様の髪のお悩みに真剣にお応えする」がコンセプトの

小さなプライベートサロン【Ricos】の佐久間 将でございます。

先日、家族を連れて1泊2日でお出かけしてきました。

って言ってもこの前の11月の話なので実際に行ってきてからはだいぶ時間が経ってますね。

行ったのは兵庫県姫路市にある科学系大型児童館【星の子館(ほしのこやかた)】です。

ここは児童館だけど宿泊型…全国でも数少ない『泊まれる児童館』とのことで、

結論から申し上げますとめっちゃよかったです。

この記事のタイトルとかぶってますが大事なことなので2回言いました。

そんな星の子館を皆様に知ってほしいのでご紹介しようと思います。

もう2月も後半ですけれども、これが2024年最初の記事となりますね。

本日も拙文をご高覧賜りましてありがとうございます。

それではどうぞ。

 

星の子館って何?

 

自分がここで書くよりウィキペディアの星の子館のページを読んでもらった方がですね、

簡潔にまとまっててわかりやすいのでぜひそちらをご覧いただけたらと思うのですが、

星の子という名前の通り天文台のある児童館です。しかも泊まれるっていう。

建物のてっぺんにあるでっかい望遠鏡がシンボルで、開館は1992年とのこと。

できてからもう30年も経ってるんですね。

天文台だけじゃなくて子供たちがのびのび遊べるプレイルームもありますし、

あとプレイルームとは別に『なかよしホール』っていう別館の遊び場もあります。

図書室や卓球台もありました。卓球台は近所の老人が使ってましたね。

あとはレストランですね。

後述するいろいろな施設が近隣にある中で、食事が提供されるのはこのレストランだけなんですよ。

なのでその日は天体観測する予定はなくても食事だけで利用するのもありですね。

ちなみに宿泊室はそれなりに広々としておりました。公式サイト見る限り10畳と書かれてます。

10畳もあればね、こう…適度に子供が走り回れるぐらいで。いいですよね。

和室だったから自分らが泊まった部屋にはベッドないんでセルフで布団敷く感じでしたけども。

のんびりできてよかったですよ。

 

きっかけは安藤忠雄

 

そもそもなんで星の子館に泊まろうって話になったのかと言いますとですね、

初めは子供のためにとかそういうの全然なかったんですよ。

自分が建築好きなので『泊まれる安藤建築』って何かないのかなっていう話になりまして、

それを妻が探してくれてたんですよね。

そこで出てきたのが星の子館でした。姫路にこんなとこあるんだーっていう。

世界的に有名な建築家である安藤忠雄。

その安藤忠雄が大阪の人ですから、やっぱり作品は関西にとても多いんですよね。

で、泊まるとなると瀬戸内リトリートとか、あるいはベネッセハウスとか。

あとは淡路のウェスティンか。っていうか今ここウェスティンじゃなくなってるんですね…。

なんにせよどこもまあまあのお値段。

きっとそれらは価格に見合った素晴らしい景色や体験ができるんだと思います。

でも小さい子供連れでちょっと家族旅行に…っていうには気軽に行けないんですよね。

そりゃね、世界的建築家の安藤先生が設計なされた建物っていう『ブランド』ですから、

そうそうない価値のあるところに通常そんな安価に泊まれるようにはしないわけですよ。

 

でもこの星の子館、事業主体は姫路市です。

実際の管理運営は民間の神姫バスですけど、持ち主は姫路市なので公共のものですから、

多くの子供たちやファミリー層に気軽に利用してほしいっていう公に資する目的があるわけです。

ましてやここのメインは天体観測。

星空を見ようと思ったらやっぱりそのタイミングはどうしても夜になるので、

泊まってもらわないことには意味がないんですよね。

昼は昼で何かやってるっぽいことも公式サイトには書いてましたけども。

なので大変気軽に利用しやすい金額設定になっております。

宿泊費は大人1人につき4600円、小児1人2500円、3歳未満無料。

ここで出される最もボリューミーな大人向け夕食メニューが4200円なことを考えると、

ちょっと宿泊費があまりにもお安すぎやしませんかね…というレベル。

ウィキペディアにもある通り『安藤忠雄設計の宿泊施設では一番安価で宿泊できる施設』です。

1泊4600円で泊まれる安藤建築。たぶんこれは世界的に見てもすごいことですよ。

 

星の子館のいいところ

天体観望会が素晴らしい

星の子館にはこの天文台があることが最大の特徴です。

最上階にある口径90cmのでっかい反射望遠鏡を使って天体観測ができますよ、っていう。

そこが星の子館さんイチ押しなんですけれども…実は我々それ見てないんですよ。

お前ら泊まりに行ったのに天体観測してねえのかよってツッコミ入りそうなのですが、

もちろん天体観測はさせていただけました。だから素晴らしかったと書いてるのでね。

でもね…改修工事中だったんですよね。

なんなら我々が行ったときだけでなく、この記事を書いてる今(2024年2月)もまだ改修工事中です。

工事が終わるのは2024年3月15日だと公式サイトには書いてあります。

工事終了までの間は天文台備え付けの大型天体望遠鏡は使えないかわりに、

三脚で立てるタイプの小型の天体望遠鏡を使用しての観望会を行っております。

これがすごくよかったんですよ。

観望会は最初に座学でちびっ子にもわかりやすくお話から始まりまして、

その後に実際に天体を観るという流れなんですけれども、スタッフの皆様が大変に親切です。

それは当日の宿泊客が自分らだけしかいなかったってのもあるんでしょうけど…

うちの子供が土星が観たいなどと軽い感じで言い出したにもかかわらず、

当日の観望天体の予定に入っていなかったのに土星も観させていただけました。

 

 

自分はこれまで天体観測というものをほぼ全くと言っていいほどしたことがなかったもんで、

恥ずかしながら今回初めて月面を望遠鏡で観たんですよ。

ほんっとにあんなクレーターぼっこぼこなんですね、月って。

この日は月のほかにプレアデス星団、土星、木星を観ることができました。

いや、ほんとにね。すごかったですよ。

プレアデス星団のフリー画像を上に載せましたけど、ほんとにこんな感じなんですよ。

土星の環を観たのも、木星のしましま模様を観たのももちろん初めてでしたからね。

うまいこと言おうにも語彙力なさすぎてありきたりなことしか言えないので、

望遠鏡覗いて天体が見えたとき「うっわ、すっげぇ」ぐらいしか出てこないんですよ。

星を見るというのはそんな40手前の男でも大きな感動がありました。

プラネタリウムで観る天体とは違う、遥か彼方に実在する本物を眺めるというのは感動しますよ。

大人だから…というより大人でさえ、という言い方のほうがいいでしょうね。

より豊かで鋭い感性を持つ子供のうちは大人以上に何かに影響されやすいものです。

空のお星さまを見る、遠くの星を観るという経験はきっと子供の心に『いいもの』として残ります。

お子様をお持ちの皆さん、子供だけで観るのではなくぜひ【お子様と一緒に】星を観ましょう。

星の子館は皆様にも素晴らしい体験をさせてくれるはずです。

 

子供たちが楽しく遊べる設備がたくさん

 

天体の観望会が素晴らしいという話はしましたけれども、基本は夜に行うものです。

なんせ子供ですから…もしそれだけしかなかったら絶対飽きるんですよ。

特に昼間遊べるところがなかったら子供は退屈してしまいます。

せっかくこういう施設にまで来てゲームやらyoutubeってのもなんだかなって感じですからね。

でも星の子館は児童館です。

星が観れる観れないに関係なく児童館なので子供の遊び場はきちんとあります。

4階のプレイルームも別館のなかよしホールも広々としておもちゃもあって、

どこの家のちびっ子たちも大変楽しそうに遊んでましたね。

いや、ほんとにね、自分が子供の頃にああいうのが家の近所にあったらどんなによかったか。

キッズプラザ大阪もたまに行きますけどね、みんなめっちゃ楽しそうですもんね。

今の子供らはいいなぁ…という目で見てます。

ちなみになかよしホールにあった柔らかくてでかいブロックを使いましてですね、

子供ひとり入れるぐらいの家を作ってうちの子と遊んでたんですよ。

遊んだ後は本来なら終わったら片付けしてから帰らないといけないのですが、

よそのお子様が楽しそうに中に入って遊んでくれてたので片付けようにも壊すに壊せず、

ちゃんとお片付けしなきゃなーと思いつつそのままにして帰りました。

施設の職員さん片付けの手間を増やしてごめんなさい。

この場を借りてお詫び申し上げます。

 

ごはんの量が多め

星の子館のある桜山エリアには他にも姫路科学館や兵庫県立こどもの館があるのですが、

その中でも食事が出るのは星の子館にある『キラキラレストラン』だけ。

食券制のいわゆる食堂みたいなところですね。

こんなこと言ったらあれですけど、食券制の食堂のクオリティにはあんまり期待してないんですよ。

やる気感じられないスタッフが出すメシの味が値段の割に微妙だったり量少なかったりしがちなね、

なんかそういう感じ…あるじゃないですか。高速のパーキングエリア的な。

だから大したことないって思って期待してなかったんですけども、

ここね…思った以上にちゃんと量入ってたんですよね。

自分が頼んだのは普通に肉うどんだったんですけど、まあまあの量がありました。

食べ終わったらちゃんとお腹いっぱい。満足です。

 

 

で、星の子館に泊まったので夕食もこちらでいただいたんですけどね、

確か我々大人は『まんてんプラン(税込4200円)』を予約してたんですよ。

これもけっこうなボリュームだったんです。

サラダちょっとしょっぱかったかなーぐらいで、後はお味もよく満足でした。

なので普通にお腹いっぱいになるんですけども、子供ってごはん残したりするじゃないですか。

もったいないからそれも食べたらマジで腹いっぱいですよね。苦しいぐらいに。

ボリューミーなお食事がお好みの方は大満足だろうと思いますよ。

もし「自分は少食なんだよな」と自覚のある方、夕食は安くて少なめのメニューがいいと思います。

 

星の子館の残念なところ

Wi-Fiがない

 

これはすぐ後で詳述する安藤建築の不便さに含まれるところなのですが、

現代人はWi-Fiがないと大変な不満を持つようなので別項にしました。

星の子館ね、Wi-Fiないんですよ。

たぶん普通に日帰りとかちょっと遊びに行くだけならそんなに不満もないんでしょうけど、

泊まりになるとやっぱり「あったらいいのにな」って思う人増えるんでしょうね。

そう思った人が目安箱的なものにご意見を投函したようですが、星の子館側の回答が

「安藤忠雄の建築のため後付けで工事ができない」みたいな感じだったわけです。

世界的建築家の作品ですから、それに余計な手を加えるとは何事かということですよ。

後述する通り安藤建築あるあるの不便さを思えばWi-Fiないぐらいどうってことはないわけです。

安藤先生の建物に素泊まり4600円という破格のお安さで過ごせるのですから、

皆様もそれぐらいは甘んじてお受けしましょう。ね。

 

安藤建築ならではの微妙な不便さ

 

そもそも安藤忠雄のポリシーというか哲学のようなものとしてですね、

あの人は「住むことは戦いだ」みたいなことを言うんですよ。

前にテレビで安藤忠雄の幼少期の話を観たんですけども、子供の頃は長屋暮らしだったと。

大阪の都島あたりの長屋に住んでた祖母のとこに養子に出されていたとのことですけども、

再現VTRでも玄関の引き戸のガラスやら家のあちこちに穴あいてたり隙間あったりして、

とにかく隙間風がヒューヒューと吹き込む寒い家だったという描写が多かったんですね。

家に住むことは戦いなのだというDNAが安藤忠雄という建築家には刻み込まれてしまっている。

中津にある安藤忠雄の設計事務所は確か入口入ってすぐ脇に先生本人の設計机があるとのことで、

それは「入口に近いほうが外の風が吹き込んで原体験がどうのこうの…」っていう理由でした。

ご本人が今でもそのようにおっしゃってるわけですから、これは筋金入りなわけですよ。

だから代表作の『住吉の長屋』は中庭の位置のせいで雨が降ると家の中でも移動に傘がいるし…

まぁそれは家じゃなくても直島の地中美術館でもそうなんですけどね。

光の差し込み方を思えばあそこは屋根ないほうがいいのはわかる気はするんですけど、

自分らが直島行ったときどしゃ降りの大雨だったんでそこ通るだけの為に傘が必要でしたからね。

もちろんその傘は美術館側が用意して置いてあるんですけども。

住居っていう点では今のKHギャラリー芦屋がまさにそれです。

芦屋の奥池町にあるコシノヒロコが昔住んでた家が今はギャラリーになってるんですけどね、

テレビでコシノヒロコ本人が言ってたんですよ。

「夏はものすごく暑いし、冬は家の中でスキーウェアを着込むほど寒い」って。

デザインしてると冬場は手がかじかむって言うんですよね。

住居としての快適さで考えたら夏涼しく冬暖かいのが理想のところを思いっきり真逆の環境。

普通ならクレームものだと思うんです。

でもね、そこはコシノヒロコですよ。デザイナーですよ。

「安藤先生に作っていただいたこの環境だからこそ良いインスピレーションが湧く」みたいな、

なんかそんなようなこと言ってたんですよね。

いやさすが一流のデザイナーだわ言うことクソぶっ飛んでやがんなっていう思いなのですが…

あっ、これは褒め言葉ですよ。念のため。

厳しい環境に身を置くことで何かに目覚めたり革新的な発想が生まれるのはあると思います。

世界五大宗教のうち啓典の民と呼ばれる…聖書に端を発するユダヤ教、キリスト教、イスラム教、

これらが環境の厳しい中東の地で生まれた兄弟宗教であることは決して偶然ではないと思いますね。

松本人志が若い頃に自身の著作で『おもろい奴の三大条件』ってのを挙げてまして、

それが『貧乏』『根暗』『女好き』だったんですけども、それも何か環境的厳しさを感じます。

陰キャとしてずっと生きてきたからこそ持てる視点や考え方が独特の世界観や面白さを出すもので、

それは陽キャとして生きてきたら見えなかったり感じ取れなかったりする部分だったりしますからね。

 

 

話がそれました。

安藤建築あるあるとしてだいたい何かしら不便なのですが、星の子館も例外ではありません。

まず先述の通りWi-Fiは使えないというのを書きました。

それ以外にもまず見た目ですよ。

正面入口に行こうと思ったら長いつづら折りのスロープか階段を上って行かないといけないんです。

子供なら案外キャッキャ言いながら楽しんで上ってくれるかもしれませんが、

子供ぐずってたりとかでっかいキャリーケース引っ張ってたらこれけっこうきついんですよ。

なので一応ショートカットとしてそのルート使わなくてもエレベーターあるんですけどね。

それと宿泊室ですよ。全体的に扉が重たい。

テラスには出ることをあまり想定していないのか、開けられるけどガラス戸重ため。

それよりも部屋入口のドア。

『子供の指はさみ注意』ってわざわざ施設側が張り紙するぐらいには重めの鉄扉。

なんかこう…子供向けの施設なんだからもうちょいキッズフレンドリーな作りであってほしいなと。

でもね、何でも快適にすりゃいいってもんじゃないのはわかりますよ。

不便であるからこそ自分の頭で考えて工夫が生まれますからね。

きっと安藤忠雄はそういうことも考えて設計したんだと。そう思うようにしましょう。

 

公共交通機関だと遠い

 

これは車で向かう方には全く何の影響もないことなんですけども、

自分らは姫路まで電車で行ったんですよ。新快速に乗って。

で、そこから星の子館までは路線バスで行けるんです。

行けるんですけどね…バスが1日に5本しか来ないんですよ。

1日たったの5本ですよ?最初に時間調べたときびっくりしました。

うちの実家の最寄りバス停も1時間に2本ぐらいしかバス来なくてマジで使えないって、

そう思ってましたけどさすがに1日5本よりは全然マシですわ。

さすがにここまで本数少ないと街中にいても吉幾三がちらつくレベル。

姫路どんだけ田舎だよみたいに思いましたけど…これたぶん違うんですよ。

姫路自体はそこそこ規模のある都市なので、姫路がクソ田舎っていうより単に車社会なんだろうと。

だからきっと公共交通機関に需要があまりないんじゃないかっていう推測。

でも駅前のバスロータリー見てる限りだとめっちゃたくさんバス来てるのにな、とも思うんですよ。

こういう都市こそLRTを導入したらいいのにって思いますね。

去年は栃木県宇都宮市が新設して想定を超える利用ぶりで大盛況のようですけども、

姫路市にもそういうポテンシャル絶対あると思うんですよね。

バスの運転手不足が地方に限らず全国的に問題になっているからこそですよ、

本数多い基幹バス路線はLRTに置き換えたほうが輸送力も上がって運転手も削減できていいのではと、

そう思うんですけど姫路市と神姫バスさんどうですかね。

まあね、星の子館方面は基幹路線ではないので本数少なめなんでしょうけども、

星の子館行こうと思ってもし12時台のバスに乗り遅れたら次15時ですよ。

さすがに3時間は待てませんよね。

何としても乗り遅れないように電車乗るとき我々はだいぶ時間に余裕をもって出発しました。

万が一乗り遅れてしまった場合はおとなしくタクシーに乗って向かいましょう。

だいたい3000円ぐらいだそうです。

3時間待つよりも3000円払って20分ぐらいで着いたほうがマシというものですよ。

お金で買えない価値もあるのかもしれませんが、お金で買える時間はありますからね。

 

近隣にもいろんな施設がありますよ

星の子館のある地域は桜山エリアと呼ばれているんだそうです。

ここには他にもいくつかの施設があります。

まず、星の子館の真向かいにあるのが姫路科学館。これも姫路市立の施設なんですね。

ここのプラネタリウムは日本最大級だそうで、他にも科学の展示が観れたり実験ができるとのこと。

姫路市はこういう文化的なものに出資を惜しまない町なんでしょうか。

いいですね。尼崎市とは大違いですね。

うちの子らこういうの観に行こうと思ったらいっつも伊丹のプラネタリウム行ってますからね。

伊丹市立こども文化科学館ですか。スカイパークの近く。

これも伊丹市がちゃんと金出して建てたわけで。やっぱり尼崎ではない。

まあね、すぐ近隣の町にそういう施設あるから自前で作んなくてもいいのかもしれませんけど、

財政にある程度余裕あってボートレースでも儲かってるならもうちょい何かせえよって思いますよ。

ワシらんとこ近松門左衛門と忍たま乱太郎あるから文化的にはもうええやろ的な、

なんかそういうものを感じるので尼崎市にはもっと文化的なものに投資してほしいですね。

子供たちの文化的で科学的なリテラシーをわくわくと楽しく向上できるような施設が欲しいところ。

どうせかんなみ新地潰すんだったら跡地に何かそういうの建てたらいいのにって思いますよ。

話が脱線しましたね。

その素晴らしい姫路科学館…実は今回行ってません。

行けませんでした。事前のリサーチ不足で。

星の子館がメインだったので到着してすぐそっちに行ってしまいまして、

「科学館は明日行こうねー」みたいな話して翌日行ったら定休日だったんですよ。

火曜日が休館日だそうです。皆様お気をつけて。

 

で、近くにまた別の子供向け施設がありまして。

兵庫県立こどもの館という…星の子館よりもっとでっかい大型の児童館。

結論を先に言っておきますとここも火曜日が休館日だったので建物内には入れなかったんですけども、

えーとですね…つい今さっき【建物内】には入れなかったという書き方をしました。

敷地内には今回入っております。入れちゃいました。

あのですね、正門ゲートがっつり閉められてたんです。

それ…帰りに気付きました。あれ見たらさすがに自分らもそこから入ろうとはしませんよ。

それならなんで敷地内に入れてしまったのか。

実は裏ルートがあります。

いや、これね、別に隠し通路とかじゃないんですよ。

なんなら星の子館で見た地図にはしっかりと遊歩道的な感じで道が書いてあったんです。

星の子館別館のなかよしホール裏あたりがちっさい公園みたいになってたんですけども、

そこからこどもの館に向かって地図上では道が描かれていたんですよ。

そこ歩いたら数分で着くとも書いてありました。確か。

だから散歩感覚でそっちから行ってみよっかって感じで歩いて行ってみたんです。

科学館閉まってたからのんびり歩きながらこどもの館行ってみようって。

騙されました。この裏ルートおすすめしません。

途中までは遊歩道っぽい感じあったんですけど、だんだん道が消えていきましてね。

ぬかるむ落ち葉だけの地面に『スズメバチとマムシに注意』みたいな看板が立ってたりして、

しかも数分で着くという時間よりもしばらく歩かされるんですよ。

「…これ本当に着くのか?」っていう疑念が心の7割を占めるタイミングぐらいで、

雑木林しか見えなかった視界が急に開けます。

そこがこどもの館の駐車場あたりです。あまりにも静かでした。

あまりにも静まり返っているのでこの時点で休館日だろうと薄々感づいていたのですが、

まあまあな思いをして歩いてきたので一同引き返す気にもなれず、

せっかくなのでそのままこどもの館の建物まで歩いて行きました。

 

兵庫県立こどもの館。ここも星の子館と同じく設計は安藤忠雄。

豊かな自然の中に安藤建築らしい打ち放しコンクリートが凛とした空気を作り出していて美しいです。

ですけどね、セキュリティ的にこれはどうなんだっていう感じあるわけですよ。

建物内には入っていないとはいえ、敷地内はけっこう自由に歩き回れてしまったんです。

3階の外廊下や屋外劇場、2階の展望デッキや1階の中庭的なイベント広場。

イベント広場に子供向けの手作りおもちゃみたいなのいろいろありましたけど…もはや遊び放題。

これね、入ってきちゃったのがちびっこ連れのファミリーだからまだマシなんですよ。

難なくここまで来れてしまうとなると、これは良からぬ者たちに対してもオープンということです。

安藤建築の打ち放しコンクリート壁なんて建築に興味ない人からしたら単なる無地の壁ですよ。

見る人が見たらこんなのグラフィティ描き放題みたいなもんですよね。

こどもの館が一瞬にして欧米的スラム街になり得る危険性をちょっと感じてしまいました。

どうせ何か描かれるならバンクシーでも来たらいいのにとは思いますけどね。

とはいえここまでの無人ぶりだったので、写真はとてもいいものが撮れました。

 

 

今度はちゃんと開館しているときに来たいと思います。

裏ルートがオープンだったので侵入したみたいな形になってしまって申し訳ありませんでした。

兵庫県立こどもの館で働く職員の皆様方。

駐車場近くにある裏ルート出口のところには何かチェーン等をかけておいたほうがいいですよ。

そして公共交通機関ではなく車で星の子館に行こうとお思いの皆様。

近くには姫路セントラルパークや太陽公園といった子供たちが楽しめる施設もあるそうです。

兵庫県で子供たちが楽しめて、なおかつちょっと遠出したなって思えるおでかけ先をお探しでしたら、

ぜひ自分は姫路市宿泊型児童館【星の子館】をおすすめします。

親子で星空を眺める感動を多くの人々に知ってもらいたいなって思います。

 

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