こんにちは。

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をテーマに、マンツーマンでお客様の髪のお悩みに真剣にお応えする

西宮・夙川にあるプライベートサロン【Ricos】の佐久間 将でございます。

つい先日、日本の人口が14年連続で減少したという話がニュースでありました。

日本の人口が減少を続けているのは今に始まったことではないのですが、

コロナ禍以降の急激な出生率の低下によって危機感が広がっているように見えます。

それに伴って社会のあり方や制度、かたちなども見直すべきとの声が高まっていますね。

2月にも村上総務相が「今世紀末は300市もあれば済むから県庁はいらない」と、

今から取り組んでおかないと間に合わないという強い意思表示の答弁がありました。

自分はそれに全面的に賛成です。あれは不適切発言でも何でもないんですよ。

75年先の未来の形を今から考えるのは当たり前です。

今世紀末に人口は半減しているのですから。人口予測はほぼ確実に想定可能な未来です。

国家百年の計を論ずるのが国会議員の仕事ですよ。

合併で自治体を減らすとか県庁いらないって言うのを不適切発言だと言った議員こそ、

国会議員たる資格はないのではないかと個人的には思います。

日本は今いる1億2000万人の人口を75年後まで維持することはできません。

であれば大幅な人口減少社会に適応した形になっておかなければならないのです。

「環境に最も適応した種が生き残る」みたいなことをダーウィンも言ってましたよね。

変化を拒んで現状を維持しようとすれば日本は滅亡します。

日本人は絶滅危惧種になります。これは何ら過激な発言ではありません。

日本の国土の隅々まで現在のインフラを維持することは不可能です。

賛否は割れましょうが、日本が行うべきは『戦略的撤退』そして『選択と集中』です。

みんな同じ、平等にと言って現状維持しているうちは困窮と滅亡への道まっしぐらです。

ヒト、モノ、カネという限られた貴重な資源をまんべんなく散財して浪費せずに、

特定の地域に集中的に投下して効率的に運用していかざるを得ないのです。

「そうすることが望ましい」ではなく、もはや「そうせざるを得ない」のですよ。

そんな2100年の日本では人々はどこに集まって住むのか。どこから離れていくのか。

それを分析して点数化し、色分けして地図上に表すことで予測してみました。

「お前の本業は何なんだ」というお声は重々承知の上ではありますし、

統計の素人の自分が何をしても「ぼくのかんがえたさいきょうの〇〇」の域を出ませんが、

今回はそういったお話をさせていただきたく思っております。

なお、この2ヶ月近く仕事終わりや休みの日などにコツコツ作業してまいりました。

こういったことは私の遊びというか趣味の一環と捉えてくださいませ。

本日も拙文をご高覧賜りましてありがとうございます。

それではどうぞ。

 

今回使用したデータについて

各データの参照元

人口予測については国立研究開発法人 国立環境研究所のホームページにある、

気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)の日本版SSP別人口予測シナリオ第2版、

それのSSP4(移動率設定)のデータを用いました。

大変に細かく予測がなされているので今回のような目的には適していると思ったのですが、

見てみますとこのデータでは2100年の日本の人口は約4650万人。

2025年と比較してマイナス61.7%…全っ然半減で済む話じゃねえじゃんよ。

今と比較したら半減と3分の1との間ぐらいまで日本人は減るんですよ。

とはいえ、コロナ禍以降の出生率の急減を鑑みればむしろそうなると思っておくほうが自然です。

 

今回の分析と予測では人口だけわかっていても意味はありません。

「どこにどれだけの人が住んでいるか」には人口密度も重要な指標です。

なので各市区町村の面積のデータは国土地理院の令和7年全国都道府県市区町村別面積調を用い…

ってなんか漢字ばっかだな。とはいえ面積に関しては国土地理院なら間違いありません。

SSP4の予測人口を面積調にあったデータで割って2100年日本の市区町村人口密度を算出しました。

 

なお、政令指定都市の行政区別の人口予測はSSPのデータにはなかったため、

これはウィキペディアやホームメイトなどに掲載されている数字をベースに用いて、

2025年と比較した2100年の政令指定都市の人口減少率を一律で各区にあてて計算しました。

また、福島県は状況が特殊なためSSPのほうでも市町村単位での予測はなされていなかったので、

先述のサイト等を参考に交通網などを考慮して個人的に算出を行いました。

 

評価の基準と考え方

上項にて人口と人口密度を用いて予測を試みようと最初は思っていたのですが、

一旦それで色塗りをしてみると…これだけでは不自然というか不正確というか、

明らかにちょっと違和感のあるものになってしまいました。

これは他にも考慮すべき基準があるなと感じ、以下の通りに分類して点数化を行い、

それをもって当初のデータに不足していた分の補正を試みました。

 

人口ポイント

まず、河合雅司氏の著書『未来の年表 業界大変化』の巻頭にある

【サービス施設が存続できる自治体(商圏)規模】の表を参考にしました。

元データは国土交通省の資料と記載があるので信頼性は当然あると判断できます。

この表には各施設ごとの存在確率が50%~80%の横棒の線にて人口別に表されており、

これを基準に以下の通りに分類して点数化しました。

 

  • 5点:大都市(人口175000人以上 だいたいなんでもあるよ)
  • 4点:中都市(62500~175000人 イオンモール、映画館、美術館や大学まであるよ)
  • 3点:小都市(22500~62500人 ハンバーガー屋、カラオケ、フィットネスジムもあるよ)
  • 2点:町(5000~22500人 銀行、病院、塾、スーパーなど生活に必要な施設はあるよ)
  • 1点:村(2200~5000人 コンビニ、居酒屋ぐらいはあるよ)
  • 0点:集落(600~2200人 コンビニさえあるか怪しいけど食堂と郵便局ならあるよ)
  • -1点:限界集落(600人未満 店も施設も維持が厳しいから自然に還ったほうがいいよ)   

 

人口密度ポイント

今回の算定をどう行おうかと調べている最中に見つけたこちらのサイト

および人口集中地区(DID)の定義などを考慮して以下のように分類して点数化を試みました。

 

  • 3点:人口集中地区(人口密度4000人/㎢以上)
  • 2点:準人口集中地区(2000~4000人/㎢)
  • 1点:近郊都市(1000~2000人/㎢)
  • 0点:地方都市(200~1000人/㎢)
  • -1点:過疎(100~200人/㎢)
  • -2点:荒廃(100人/㎢未満)

 

交通ポイント

以下の交通・物流上の重要な施設を保有する自治体にはそれぞれ1点ずつ加算しました。

 

  • 新幹線駅(今後開通する路線とリニアも含む)
  • 港湾(政府・国交省が指定したハイパー中枢港湾、スーパー中枢港湾のコンテナターミナル)
  • 国際空港(羽田、成田、関空、セントレア、新千歳、福岡、那覇の各空港)

 

都心ポイント

人口と人口密度だけで測っては都心の高層ビル群のようなビジネス街が人口希薄になり、

千代田区のようなどう見ても大都会が住宅街よりも田舎…という扱いになってしまいます。

これでは現実の都市を反映できていないと考え、このパラメーターで補正を試みました。

各政令指定都市のCBDにあたるエリア、もしくは中心駅がある行政区に1点の加算をしました。

なお、三大都市圏だけは別格なので大阪・名古屋の都心については2点の加算、

東京は都心3区に2点、渋谷・新宿・豊島の副都心3区に1点を加算してあります。

 

産業ポイント

都心と同様に、湾岸や郊外にある工業地域も都市を構成する重要な要素です。

大規模な工場が立地する地域は大きな雇用を生み経済を潤わせる産業拠点と考え、

経済産業省が取りまとめた【2023年経済構造実態調査】にある『製造品出荷額等』を用い、

これが1兆円以上の市区町村には2点、5000億円以上には1点を加算してあります。

 

算出したデータを基に地図上で色分けしてみた

ここまでの各ポイントを合計したものを総合点として算出し、

それを最終的に点数別に分類したものが以下のようになりました。

 

 

分類は先述の人口ポイントのランク付けの際と概ね似通っているのですが、

3点と4点の間に太く線が引いてあります。

イオンモールやゆめタウンのような『総合スーパー』が立地するのが4点以上と判断できること、

スタバ、映画館、美術館、大学といった都市機能を充実させる施設が立地するのも4点なこと、

これらの点から地域の核となり得て存立可能な『都市』の境界がそこであろうと定めました。

なお、小都市~村(-1~3点)については中心や町場への集住がもはや必須になろうと考えられ、

-2点以下の限界集落と廃村についてはインフラ整備を考慮すると『町場への集住』程度では済まず、

居住を放棄して最寄りの都市への『移住』が必須なレベルと考えるほうが理解が進むと思います。

要は「地図上で緑が濃い場所ほど人は居住せずに自然に帰すべき」と思っていただければ結構です。

というわけで上掲の色分けに従って日本地図に色を塗ってみました。

今回使用したのは市区町村ペイントマップです。

これがなかったらこの予測地図作ろうと思えなかったですよ。

では日本全国の地図からどうぞ。ちなみに今回のタイトル画像と全く同じものです。

 

「国土数値情報(行政区域データ)」(国土交通省)を加工して作成(以下略)

 

こうして一歩引いて見ると、いかに太平洋ベルトに人々が集まって住んでいるか。

いかに北海道、東北、紀伊半島、山陰、四国、九州の中央が自然に還っているか…

一目瞭然というものです。

黄緑色の村レベルだと面積が広大でもそこには数千人程度しか住んでいないわけで、

実質的にはそのほぼ全てが山林か原野と思っておいたほうが実態に近いでしょうね。

地図上の青かグレーのところにしか都市は存在しない。これが2100年の日本。

大都市圏というものも2025年の今とは異なることになりそうです。

大都市(濃いブルーグレー)で塗られた地域が存在するところを大都市圏と規定するならば、

首都圏、中京圏、京阪神圏の三大都市圏以外では…

札幌、広島、福岡、熊本、那覇がそれに相当しますね。

もはや仙台とか新潟、北九州は大都市圏とは呼べずに単なる地方都市化する。

それぐらい未来の日本はスカスカになるんですよ。

日本全国の地図では詳細がわかりにくいので、各地方ごとに地図を分けてみました。

なお、以下に掲載する地図のうち右側のものには、ところどころに色付きの〇があります。

これは人口が1万人以上で「1ヶ所に集住したら1ランクアップですよ」という都市です。

〇の中は1ランクアップした色で塗ってあります。

概ね〇のついている位置が、既に市役所のあるその都市の中心になります。

こうすることで「どこにインフラ整備を集中投下すべきか」がわかりやすくなりますね。

 

北海道

 

大半が無人の地となります。

それらの地を支配するのは人ではなくて熊になるでしょう。

都市と呼べるのは札幌、苫小牧、旭川、帯広、釧路、函館ぐらい。

あとは細々とした集落か原野です。

逆に言い換えればこれはある意味ではチャンスでもあるわけで、

大陸の諸外国のようなだだっ広い大規模農業をやりやすくなるはずですよね。

それはこのあとに続く日本の他の地方でも同じですけども。

人口激減社会では零細農家ばかり保護すると耕作放棄地が増えてしまうでしょうから、

やはり企業の農業への参入を規制する農地法を改めて、株式会社の参入を容易にするなど、

何らかの形で農業に投入されるヒト・モノ・カネを増やして大規模化する…

そういったことが求められるでしょうね。

人が消えた地をそのまま荒れるに任せるなんてもったいない。

土地も法律もきちんと整備すれば22世紀の日本は農業大国になっているかもしれませんよ。

 

東日本

 

東北から北関東にかけてまんべんなく緑色。

ほとんど人なんか住んでない場所ばかり。

北海道もそうでしたけど、緑ばかりのところに点々と薄緑やグレーが見える程度で、

都市は海に浮かぶ島のような感じになるでしょうね。

別な言い方すると町と町の離れ具合がドラクエみたいになるんだろうなと。

盛岡から八戸に移動する間に一角ウサギとかキメラに遭遇するかもしれない的な。

東北で都市と呼べるのは八戸、盛岡、仙台、山形、郡山、いわき。

都市と呼べても今よりもはるかにスケールダウンしますよ。田舎町のレベル。

ここまで人がいなくなれば農業もカリフォルニアの稲作ぐらい大規模化できそうですよね。

それに比べて関東ですよ。青ばっかり。相変わらずの大都会。

こうなる最大の理由は新幹線だと思っています。ストロー効果。

東北の中心は仙台市ですが、青森と岩手と秋田からは新幹線で1本なんですよね。

山形は単純に仙台に近いからっていうのがありますけども、

その仙台が2100年には超過疎化して単なる地方都市になってしまう。

仙台まで新幹線1本で行ける先述の東北3県だけでなく仙台のある宮城県も、

山形県も福島県も、東北じゃないけど新潟県も長野県の北部も、

これ全部東京から新幹線1本で行けるところなんですよね。

2025年の今で既に東京~仙台間は東北新幹線(はやぶさ)で最速1時間半ですよ。

ちなみに東京~新潟も、東京~長野もほぼ同じ時間。

仙台も新潟も、独立して都市圏を維持するには近すぎて、東京の郊外でいるには遠すぎるんです。

それならもっと東京の近くに出てしまおうとなるんでしょう。

憧れの都会がそこにあるんですから。

東京まで新幹線で1時間半の仙台や長野よりも、電車で30分の大宮のほうがいいってなりますよ。

東京の求心力というか吸引力はものすごいパワーということですね。

 

東京首都圏

 

2100年の日本は東京への一極集中…プライメイトシティ化がさらに加速します。

後掲する中京、京阪神と比べて圧倒的に人が集まることになるわけです。

たぶんこの人口激減でもなお東京圏は1000万以上の人口を抱えているでしょう。

今の韓国みたいですよ。人口5000万のうちソウルに1000万ちょっといるあの感じ。

それでも今よりは人口が減るので、明らかに東京も縮んでいきます。

現在の人口は東京都で1400万、首都圏全体で約4000万なことを考えれば、

首都圏の規模感は3分の1以下になるわけですね。

「どこまでも東京が終わらない」と言われるほどのスプロールは終わり、

首都圏と言えども様々な場所でコンパクト化は進むはずです。

ぐるっと大都会に囲まれてるのになぜか八潮だけ人があまり住んでなかったりするし、

…これ何で八潮だけ明らかに避けられるような形になってるんでしょうね。

下水管陥没事故にも関係あるかもしれませんね。そもそも地盤的に居住に適さないとか。

で、栃木は宇都宮と小山しかないし、茨城は水戸圏、つくば圏、鹿嶋圏に三分されるし、

八王子とか所沢とか横須賀なんかは過疎ってスッカスカになるし…

だから各鉄道路線も運行形態が変わるんですよ、きっと。

東武東上線で言えば川越より先、西武なら所沢、小田急なら本厚木、京急なら金沢文庫、

たぶんそこから先は本数が激減するんですよ。

横須賀中央が三浦海岸ぐらいの扱いにされるんでしょうね。クソ田舎じゃねえか。

JRでも中央線を高尾から先まで走らせる意味なくなるんですよ。今でもそうか。

東武伊勢崎線も春日部まで、常磐線は土浦までだろうな。その先は過疎った田舎。

道路網で言うならたぶんこれ…圏央道より内側だけが首都圏みたいな扱いになりそう。

そうしてコンパクトになるからこそ、逆に地図中の濃い青のエリアは都会ぶりが際立つでしょう。

そのエリアで暮らしている分には地方が縮んで崩壊していく環境とは無縁でしょうね。

東京はいつまで経っても東京として生き残るんです。

それにしても湘南ブランドは強いですね。藤沢と茅ヶ崎は都会扱い。

横須賀とはえらい違いだよ。いいなぁ。

 

中日本

 

こうして見るといくつか気付くことがあります。

【半島は過疎・荒廃する】
 房総半島や三浦半島もそうでしたが…伊豆、能登、知多、紀伊半島見てくださいよ。ほぼ無人。

【工場のあるエリアは強い】
 やっぱり製造業ですよ。地図を見る限りは阪神圏より東海地方のほうが活力あって栄えるでしょう。
 北陸では富山・金沢・福井が頑張っているのもこれが理由の一つでしょうね。

【山間部でも集住すれば一定規模の都市にはなる】
 長野県松本市とか京都府福知山市などのように、過疎地ほど集住のメリットが大変に大きい。
 孫の代を考えたら集落を守るとかノスタルジックなこと言ってる場合じゃないんですよ。

 

中京圏

 

産業の集積による恩恵というものを最も感じたのがこの地域でした。

大規模な工場というのはおそらく未来においてもそう簡単には撤退しないのか、

現時点で製造品出荷額の多い都市は、SSPの2100年予測でもある程度まとまった人口があるんですよ。

そこには一定程度の相関があるとみていいと思っています。

豊田はもちろん、大府、東海、刈谷、安城、半田、西尾、小牧、一宮、春日井、岡崎、豊橋、四日市…

これらの都市は人口、人口密度、産業の各ポイントのいずれか2つ(もしくは全て)が高く、

職のある地域がいかに強いかを雄弁に物語っているものと考えられます。

今回は考慮に入れなかった2025年と比較した人口減少率でも、

東海地方は平均よりも全然マシな減少幅で済んでいる都市ばかり。

やっぱりトヨタ様様なんでしょうかね。

ちょっと見切れてますけどヤマハとかスズキも静岡でしたよね。

自動車産業のすそ野の広さを考えるに、コアになる大手メーカーの存在は大きいんでしょう。

それだけに今のトランプ関税云々の結末は日本にとって影響が大であるともなりますが…

なんにせよ新幹線とリニアのどっちを使っても東京に吸い取られない強みが中京圏にはある。

急速に縮む近畿とは大きく異なり、名古屋を中心とした東海地方の未来は決して暗くない。

むしろ他地域の寂れ方と比べると明るく活力と希望に満ちたものであるように思えます。

未来の名古屋はいいぞ。元気だぞ。

 

京阪神圏

 

北海道や東北、四国のような『最初からド田舎』という場所とは違って、

京阪神は日本の三大都市圏の一角なわけですよ。皆さんご存知の通り。

なのにおそらく2100年の時点では東京・大阪・名古屋のうち大阪はほぼ一人負けの状態。

特に惨憺たる有様なのが河内、泉州、神戸。

河内でかろうじて元気なのは東大阪と八尾と枚方だけですよ。

まだ大阪市内に近い守口市(人口21000人)と門真市(11000人)からして既にとんでもない過疎。

なんやこれ、パナソニックが日本から撤退するの織り込み済みなん?と疑いたくなるレベル。

こうなったら京阪電車の速達は特急だけで十分ですよ。京橋出たら次は枚方市で問題ない。

急行も準急も全部いらんて。どうせ間に人なんか住んでへんねんから。

同様に大和川の南側もほぼ全部ダメ。

美原区とか富田林市あたりは今も既に田んぼいっぱいだからあれにしても、

天王寺からまだまだ近い松原、藤井寺、羽曳野までも軒並みどえらい過疎化。

そのへん全部が千早赤阪村みたいな扱いされるんですよ。

あれやな、近鉄の南大阪線沿線はほぼ全滅みたいなもんやな。

泉州の各都市もごっそり過疎化が進むこと考えたらおそらく阪和線もどローカル化するはずで、

それらのターミナルである天王寺の地位は大きく低下するでしょうね。

そして神戸…東西どちらからも人口を吸われて枯れるんだろうと思うんです。草刈り場ですよ。

東灘区よりも東の阪神エリアと大阪に利便性を求めて人が流れて行くのが地図から読めます。

逆の西側にある明石市周辺は神戸から住民を吸い取って大変に賑わうこともまた読み取れますね。

実際に明石は神戸から人口奪う宣言みたいなポスター前に作ってたもんな。

これらを姫路から滋賀まで結ぶJR新快速の走るエリアが(今もだけど)未来の近畿の背骨ですね。

滋賀側はたぶん米原とか近江塩津まで行かずに野洲止まりになるだろうな。

それ以外の路線で言うなら阪急、阪神、近鉄の奈良線。そこらがまだマシな地域。

あとはほぼ全部ダメ。奈良もあかんし、京都も山科より東山のほうが四条河原町に近いのに過疎るし。

…関西これでええんか?

大阪やと維新あかんわだの、いや前の自民のほうがもっとあかんわだの、

神戸は見栄張って空港作って借金増えただの、京都は開発進まんからもう金ないだの、

いっつもバラバラで何らまとまりがないまま外国人急増にも過疎化にも無策。

いま住んでる尼崎で言えば例えば湾岸埋め立て地の先端は空き地とソーラーパネルのままだし、

後から住んだ近隣住民が臭いとかクレーム入れまくるから森永の工場も塚口から群馬県へお引越し。

この前ディーラー主催のセミナーで神戸のポートアイランド行きましたけど、

計算科学センター駅近辺なんていつ見ても空き地ばっかりですし。

なんか…ほんまになんも産業振興策ないんか兵庫県。だいじょうぶなのか関西。

75年後に自分は生きていないとはいえ、当店も西宮にあるからには他人事ではないんですよ。

このままでは近畿はいろんな面で活力を失って地盤沈下していくのは必定です。

そんな近畿を嫌って、リニアが開通したらさらに東京へ人々が流出するのです。

今の時点でも関西人を最も吸い上げてるのは関東なんですから。

東京にストローで吸われたらどうなるかは…先述の東北地方でわかりますよね。

 

西日本

 

瀬戸内海側ではきれいに、見事なまでに一定の間隔で都市が点々と立地してますね。

本州では姫路から始まり岡山・倉敷、福山、広島、周南・防府と、各地域の中核都市が明確です。

例えば福山市なんてこれだけ人が減る未来でさえ、なおも予測では20万の人口がキープされている。

現行の中核市レベルの規模なら都市の存立は可能という評価が政府レベルでも既に出ていますから、

仙台の人口が現在の約100万から27万…4分の1程度まで大幅に減るとされる2100年の日本において、

福山市の人口20万人を維持というのは大健闘なんですよ。

三大都市圏でもない地方都市なのに現在の半減で済んでるんですから。

山口県も瀬戸内海側には極端な過疎がなく、うっすらと都市のまま一定の間隔で生き残っており、

やっぱりこれらの地域には大きな産業があることが理由でしょうね。

四国側でも高松、新居浜、松山が…これ本州側と都市の間隔が揃ってるのが面白いですよね。

これらから外れた地域…山陰から中国山地、四国の太平洋側にはもはや何もない。

都市は米子、出雲、徳島、高知のみ。

あとは山林と化す…あれですよ、もののけ姫の世界ですよ。たたら場の周り全部が山と森みたいな。

四国も大半が自然に還ってしまうようです。

こうしてみると東北でもちょっと書きましたけど、都市は緑の海に浮かぶ点でしかないんですよ。

これらの地と他都市を結ぶ交通はもうノンストップで直結する特急列車か、

もしくは小型の飛行機のほうがいいのでは…という感じがします。

中間には『何もない』んですから。

 

九州

 

この予測をやる前、自分はもっと極端に福岡一極集中になるんだろうと思ってました。

色塗りしてみると確かに九州随一の大都会として福岡への集中は際立っているのですが、

概ね各県の県庁所在地は自立した都市として生き残っています。

特に大分、鹿児島、それと熊本は一定の規模を保ってますね。

各県にある一般の市町村は超絶過疎なのですが、ほぼ全て県庁所在地に集中している状態。

九州においては福岡がいわゆる『ミニ東京』のようであり、

各県の県庁所在地は言うなれば『ミニ福岡』なんでしょう。

中央(東京)から遠いのが理由なのか、あるいは環東シナ海地域という別の繋がりなのか、

おそらく九州の人は九州から出て行かないんだろうと思われます。九州内で完結する。

新幹線や鉄道が東京に直結せずに一旦ほぼ全てが福岡を経由することが、

都会へ流れる人々を福岡で掬い上げて東京に吸い取られるのを防いでいるのかもしれません。

新幹線にせよ特急列車にせよ、博多までは1本でしょうからね。

それにあわせて出生率自体も概して西日本のほうが高めであること、

そういう面も含めて九州各地では他地方よりも中核都市が生き残れるのだろうと思われます。

それにしても北九州市よりも熊本市のほうが都会になるんですね。驚きです。

 

沖縄

 

本来なら奄美も与論島もまだ鹿児島県なのですが、地理的に近いので沖縄に含めました。

奄美諸島含めてやんばるから北側と離島は過疎が著しく進みますが、

逆に那覇は日本有数の都会になることが見て取れます。

この地図の三大都市圏以外で青系の色で塗ってある地域は本当にごく限られてますから。

那覇は現在でも沖縄最大の都市ではありますけど産業は本土と比較して特になく、

それでもこういう状態なのは単純に沖縄の出生率が高いことが理由でしょうね。

たぶん沖縄本島はゆるーく縮みはするけど今とあんまり変わらないんだと思います。

八重山諸島も中心は今と変わらず石垣島のようですし、そこも変わらないでしょう。

問題なのは離島ですね。

中国にこれだけ近いこの地域の離島が仮に無人化したとして、

そこが無人島のままで守り切れるわけはないのです。

一定数の住民に暮らしてもらうか、必ず自衛隊が駐屯しなければならない。

もしくはその両方。

どちらもしなかったらどうなるかは尖閣諸島を見ればわかることです。

 

地図を見て思うこと

上掲の予測は今40歳の私が生きて見ることのできない未来の日本の姿です。

とはいえ私の子供たちはその時代を高齢者として生きて見ることになります。

そしてもし、彼らが子を成したなら私の孫世代がその時代の現役世代の主力です。

自分が見ることのできない未来ではあるけれど、それは決して遠くはないのですね。

この2100年の予測は先の話ですが、2050年の時点でもこの傾向は加速しているはずです。

その頃には目に見える変化や危機が今よりもっと大きな問題になっているでしょう。

そこまでは…あとたったの25年。すぐですよ。

そう思うと考えることはいろいろ出て来るんですよね。

地図中の緑色の地域はおそらく今後だんだんとインフラ整備が行われなくなります。

住むにもビジネスをするにも青かグレーの地域が原則ということです。

今すでにそっちに住んでる人はまだいいんですよ。

緑色側の地域に住んでる人は町場への集住とか、近隣への移住とか、都会へ出るとか…

若年層は都会へ出たほうが職はあるし、高齢世帯も過疎地に残ったままではポツンと一軒家になる。

現行の都市計画法におけるゾーニングで『市街化区域』と『市街化調整区域』ってありますね。

市街化区域が建築やインフラ整備の優先されるエリア、市街化調整区域は原則として新規建築は禁止。

これをもっと広範囲で活用すれば時間をかけて誘導することは可能と考えます。

市区町村内の町丁レベルでゾーニングするんじゃなくて、市町村単位でゾーニングすればいい。

すなわち過疎地域にある市町村そのものを市街化調整区域に指定してしまう。

例えば仮に能勢町全域を市街化調整区域にすると、今後の能勢町には家が建てられなくなる。

住民が引っ越すか亡くなるにつれて人口が増えることなく減っていき、

ある程度まで減ったら村じまいなり町じまいせざるを得なくなるわけです。

能勢の2100年予測人口298人ですからね。限界集落です。町場へ移住したほうがいい。

何も大阪市内へ出ろって言ってるんじゃなくて、せめて日生中央まで移住したほうがいいよっていう…

猪名川町の予測人口は約6400人なので、ここなら生活できる環境が整っている規模ですからね。

そういう形で他の過疎地も同様に何らかのお引越しを考えたほうがいいのです。これは年代関係なく。

もちろん都市側の地域でも人口は現在よりも減るので、どこに住むのかは考えたほうがいいですね。

例えば私の地元である横須賀市は現在36万人の人口が2100年には8万まで減るわけです。

5分の1近くまで減ると考えたら、じゃあみんなどこに住むだろう…

こういうのはどこの町であっても地元民ならなんとなくわかるわけですよ。

横須賀なら「階段とか坂の上はやめよう」「久里浜より南はやめよう」「京急沿線がいいね」とか、

西宮なら「山口とか名塩とか人の住むとこちゃうやん」「やっぱ平地のほうが便利よな」とか、

だいたいそうなるはずです。それなら最初から良さそうな場所に住んでたほうがいいですよね。

客商売するなら自分の店をどこに出店するかって考えるのも同じことですよ。

人の集まってない過疎地で客商売は厳しいですから。

逆に広い土地を使う製造業とか、あるいは農業だったら緑の地域がチャンスもあり得ますよね。

 

あとは沖縄の項でも書きましたが、離島や国境近くの僻地をどうするのかですよ。

離島と僻地をこのまま過疎化に任せていたら外国人に好き勝手されるのは簡単に想像がつきます。

対馬は韓国になっているかもしれない。

八重山諸島や小笠原諸島は中国が軍民どちらも大挙して来るかもしれない。

稚内や道東はロシア軍に占領されても対処できないかもしれない。

予算にも限りがある中で、例えばこれらの地に優先して補助金を支給して定住を促すとか、

もしくは駐屯地や基地を建設して自衛隊を優先的に配備するか…

何かしないとまずいよね、どう対策したらいいだろう。

こういったことを考える一助になれば幸いと思います。

 

今回の地図の詳細はこちらからご覧いただけます

「地方別でも小さくて見えにくい」「もっと詳しく見てみたい」

そういったお声が当然おありかと思います。

以下のリンクから皆様ご自身でズームとスクロールしてご覧いただけます。

ぜひご利用くださいませ。

https://map.bb.xrea.jp/app/map.cgi/1743946994442525

 

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